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星の光幼稚園の教育方針

欧米で実施されている特殊な指導法「SIあそび」「ピラミーデ(ピラミッド・メソッド)」を導入しています。

星の光幼稚園では、日本の伝統である五領域【健康(食育)・人間関係・環境・言葉・表現(音楽リズム・絵画制作)】保育のカリキュラムを組んで鋭意研究を重ねていますが、加えてアメリカで実施されている「エス・アイ(SI)あそび」(平成3年度から導入)、欧州で実施されている「ピラミーデ(ピラミッド・メソッド)(PM)」(平成25年度から導入)という2つの教育方法を導入しております。
「SIあそび」・「ピラミーデ(ピラミッド・メソッド)」の目的は基本的に子供にやる気を起こさせ、それを持続させるところにあります。「SIあそび」では充実した教材を使って保育者がクラスという集団を指導します。
「ピラミーデ(ピラミッド・メソッド)」ではプロジェクトという特定のテーマ保育と、子供たちに興味のあるたくさんのセンター遊びを用意し、子供たちに遊びを選ばせ、それに保育者が関与してまいります。
「SIあそび」も「ピラミーデ(ピラミッド・メソッド)」でも保育者は、働きかけ、寄り添い、距離を置いて、子供にやる気を起こさせ、じぞくさせるという基本の上にたっております。 星の光幼稚園ではこれらの2つの教育方法も取り入れて保育を確立していく方針です。
星の光幼稚園 幼児教育研究所はカリキュラムの立案、教材の製作、プロジェクトの検討、コーナー遊びの設定に深く関与し、園の方向を推進してまいります。

ピラミーデとは? 寄り添いと距離 学ぶこと 保育者の養成

ピラミーデとは?

ピラミーデとは?

「ピラミーデ(ピラミッド・メソッド)」は1994年にCito(オランダ政府教育評価機構)によって開発された幼児教育法で、世界で一番幸福感を実感できるオランダの子供たちを育成したことで今世界中で注目されており、 『自分で選択して決断できる力を養うこと』に重点を置いています。 

ピラミーデとは?

子供たちは8つ(個性・情緒・知覚・言葉・思考・空間・空間と時間の理解・運動・芸術)の発達領域ごとにテーマ性のある遊びが準備されたコーナーに分かれ、小さなグループで保育を受けます。
子供が自分で遊びを選択しやすいよう、目で見てわかる秩序立てされた保育室を設定します。 
プロジェクトと呼ばれる長期の保育計画を柱に子供を創造や抽象の世界にひき込み、子供のものの考え方を広げることを目的とします。

保育者が「寄り添うこと」「距離を置くこと」

 

「ピラミーデ(ピラミッド・メソッド)」は子供と保育者がDistance(離れること)Nearness(寄り添うこと)理論を背景にした知的理解カリキュラムです。 

子供が環境の変化にストレスを感じないように安心感を与え、心理的欲求を満たし、子供と保育者との絆(愛着)を深めます。 子供は安心感を持つと、自分で遊び始める勇気を得ます。 子供は自分の力で自立して行動できるようになり、抽象的概念を身に付け、表現力・想像力を伸ばします。

「ピラミーデ」の基本は子供たちが自分の取り巻く世界を理解するためには自主的(やる気で)に取り組むこと、そしてその自主性を維持させることが何よりも大切です。 子供の自主性を育むため、保育者には子供の要求を考慮した働きかけが必要とされます。 まずは、安心できる保育環境の提供、変わらない情緒的な支援、自身の能力を信じて行動できるように支援するといった安らぎを与える働きかけも必要です。

その一方、教育的な観点から、本物に触れて感性を養うことのできる内容の準備をし、発達を活性化させるために学びに明確な狙いをもって活動をすすめたり、学びの段階を設けたり、子供の遊びや発達の状況に応じて支援方法に段階をもうけるなど幅広い教育技能をもって働きかけることも必要です。

子供が安心して探索活動にエネルギーを注げるようになるには、保育者が子供と良好な信頼関係(寄り添うこと)を築くことが最も重要です。また、このような感情とは、自分自身と他者を信頼することに繋がります。 

「今、目の前にある」物事だけを学ぶのではなく、距離を置くことで「目に見えないもの」にも焦点を合わせる学び が、子供の発達を促す上で大切であり、子供の発達段階に合わせて、身近で具体的なことから取り組みを始め、徐々に外の世界・抽象的な世界へ導く中で、表現することに挑戦させて発達を促します。 子供には充分な寄り添いがなければ、探求はできません。

以上4つ「子供のやる気・保育者の働きかけ、寄り添うこと、距離を置くこと」の基礎概念は相互に関連し合い、「ピラミーデ」における全活動の「基礎」となる役割を担っています。

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成長の上で必要な生きる力を遊びながら学ぶ

「ピラミーデ」では、プロジェクトというものを設定し、断片的になりがちな日常の保育活動の中にテーマ性と狙いを明確に与える保育方法です。 

プロジェクトのテーマには、大きさ、数、色と形、家などがあり、ひとつづつではバラバラのように見えても、様々な テーマのプロジェクトを徐々に難易度をあげながら3年間繰り返し取り組むことで、子供の発達は8つの発達領域 すべてにおいて促されます。 子供は日々の遊びや経験を通して学びます。

子供の興味に焦点を当てたプロジェクトでは、子供の寄り添った身近で具体的な話題で遊びに引き込み、テーマに沿った遊びの活動をグループ全体で、小グループで、そして1人で行ううちに、次第に距離を置いた抽象的な概念の獲得へと子供たちを導きます。その活動の姿は「保育者 対 子供の集団」という一方的な伝達による教育風景ではなく、「保育者と子供、子供同士」という相互的な学びであることを大切にします。

また、充分に遊べていない子供に対する保育援助としてのより専門性のある保育者(チューター)のカリキュラムや、保護者活動のカリキュラムも充実してまいります。

子供が将来何らかの壁にぶつかった時に違った角度から物事を考え、方向転換し、対応できる力を身に付けるようになるのです。
これから成長していく上で必要な生きる力を遊びながら学んで行きます。

「ピラミーデ」の基礎に基づき、遊びと学びの保育環境が充分に整えられた保育室を作ります。その中で、目に見える形で遊びを準備することは、子どもが自主的に遊びに取り組み、自律性を養うために重要です。準備された遊びのコーナーのどこで遊ぶのか、子供自身が選択して少人数のグループ、または1人で遊ぶのです。

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保育者の養成

星の光幼稚園では、より専門性のある保育者を養成するために、各教室に特異のセンターMajor Areaを設けそのセンター(ままごと・動物・大工・食育・電車・衣装など)をそれぞれ研究し研究所の指導も受けて専門的な保育方法を獲得するようにしております。

時期を決めて一斉に各教室を子ども達がめぐり、その担当からそれぞれ専門的な保育を受けます。その教育方法内容を持った専門保育者がすなわちPyramidのテーマセンターのチューターとなることになります。

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